滋賀・延暦寺②
前回の記事に引き続いて、
延暦寺について書き記していきます。
堂塔について紹介したいですが、まず、目を引いた「根本中堂」からいきましょう。
根本中堂は、国宝に指定された建造物です。
最澄が建てた「一乗止観院」の後身です。いま建っているものは、織田信長の焼き討ちの後に、1642年に徳川家光が再建したものです。
造りは入母屋造で幅37.6メートル、奥行23.9メートル、屋根高24.2メートル。大きさは圧巻ですよ。中堂の正面には石段があるんですが、その階段上から見ると、屋根の大きさ、美しさがよくわかります。
内部には3基の厨子があり、中央の厨子には最澄自作とされている秘仏の薬師如来立像を安置されています。
開創1200年を記念した1988年に一度開扉されたことがあるそうです。ぜひ見てみたいですが、ほぼ不可能でしょうね。
あと、最澄の時代から続いているという「不滅の法灯」があります。この法灯は信長の焼き討ちで一時、途絶えましたが、山形県の立石寺に分灯されていたものを移していまに伝わっています。
中堂を取り囲むように桧皮葺の屋根つき塀が並んでいます。その桧皮葺のきれいな葺き方にも注目してもらいたいです。木の美しさが伝わってきますよ。
ほかでは「文殊楼」も印象に残っています。
朱色の楼門で、中には文殊菩薩像が安置されています。
春先に訪れた際、周囲の緑色に楼の朱色がひときわ美しかったです。ほかの観光客の方たちも足を止め、カメラを向けていました。
そして見ておきたいのは「東塔」でしょうか。
このエリアの代表的建造物ですね。天台や真言の寺院にはよくある多宝塔型の塔す。ただ、サイズが大きく、通常の多宝塔とは違って上の部分は平面の円形ではなくて方形となっています。塔内には、大日如来像などが安置されています。
これらは東塔エリアにある建造物です。
ほかに横川エリア、西塔エリアがあり、すべてを見て回るのは結構時間がかかりますよ。
比叡山の地図です。Google マップ
次回は、創建した最澄にクローズアップしてみたいと思います。